UVA,UVB、UVC 3つの紫外線の特徴
太陽光線は、波長の長さによって
「赤外線」「可視光線」「紫外線」の
3つに分けられます。
人が見えるのは、「可視光線」です。
波長が短い「紫」から長い「赤」までの虹色です。
「可視光線」の外側の波長が短いのが「紫外線」で、
長いのが「赤外線」です。
なみに、レントゲンに使われるのは、
紫外線よりも更に外側の「X線」や「ガンマ線」です。
◆3つの紫外線の特徴
紫外線は、更に波長の長さによって
3つに分けられます。
波長の長い順に、紫外線A派(UVA)
B派(UVB)、C派(UVC)と呼ばれます。
①UVA
光老化(シミ・シワ・たるみ)の原因になります。
UVAは波長が長いため、肌の表皮だけではなく
真皮にまで到達し、じわじわと影響を及ぼします。
真皮にあるコラーゲンを変性させてしまいます。
また、エラスチンやヒアルロン酸等を作り出す
線維芽細胞に損傷を与えてしまい、
「シワ」や「たるみ」を引き起こしてしまいます。
さらに、細胞を傷つけたり細胞老化を促進する原因
となる活性酸素(フリーラジカル)を発生させます。
この活性酸素はメラニンの原料となり、
「シミ」を増やす原因になります。
シミ・シワ・たるみ(光老化)の
一番の原因となるのが、UVAです。
人体に届く紫外線の95%は、UVAです。
人体への影響は比較的弱いものの、
総量が多いため紫外線対策は必要です。
②UVB
肌が赤くなる紅斑(日焼け)やシミの原因になります。
UVAとくらべて波長が短いため、
肌の奥までは届かず、主に表皮に影響を与えます。
紫外線が肌の表皮に当たると炎症を起こし、
肌が赤くなって水ぶくれになる「日焼け」、
紅斑(こうはん)が起こります。
UVBが人体に与える影響は、
UVAの600〜1000倍もあります!
「日焼けするとすぐに肌が赤くなる」人は、
メラニンが少ないため紫外線を防げず、
UVBに特に注意が必要です。
UVBはエネルギーが強いため、
肌の表面の細胞を傷つけたり、
炎症を起こしやすく、
日焼けだけではなく
皮膚ガンやシミの原因にもなります。
このUVBを防ぐためには、
SPFの高い日焼け止めを活用したり、
日傘を使うなど直射日光に当たらないように
心がける事が重要です。
③UVC
地表にはほとんど届かないため影響なし。
UVCは、本来UVCはUVAやUVBよりも波長が短く、
人体への悪影響の強い光線です。
ですが、オゾン層や上空の雲で吸収されるため、
地球上にはほとんど届くことがありません。
ですので、今のところ、
あまり心配する必要はなさそうです。
ただし、大気汚染によってオゾン層が薄くなったり、
穴が開いたりする箇所が増えてくると
将来的には人体への影響が強まるかもしれません。